私の名前は、

五十鈴 薊(イスズ アザミ)

黒髪のロング
ただの平凡女子
眼鏡は必需品

誰もが浮かれる放課後、私は席に座り、帰りの準備をしている。

「なー今日カラオケ行かね?」

「「いいねー!!」」

「あ、買い物付き合って!!」

「どこにー?」

「へへっ…最近出来た雑貨屋で、彼氏にプレゼントあげるの」

「うわっ…惚気ちゃってぇ〜♪」

…こんな、男子や女子の話が聞こえる放課後。

毎日の無難な光景。

私はそんな教室から、足早にある場所へと向かった。