「いや、私、薊だし」

「…………」

「…………」

「…………」

「メガネ、付けてくれる?」

「…………う…うん」

篁と話していたら、全くメガネの場所が分からなくなったので、彼に頼んだ。

そっと、差し込むようにメガネが掛けられる。

「…あ、薊だ…//」

別人だと思ったのが恥ずかしかったのか、篁は頬を赤く染めた。

「ははっ…篁ってば、慌て過ぎだよ。私、目が疲れたから目薬してただけなのに」

「う……うるさいな…」

篁はいじけたようにそっぽを向いてしまった。

「ていうか…何で篁、ここにいるの?」

「んー?委員だからー委員長だからー(笑)」

へぇ委員長か…ってえぇっ?!