「だから、俺も薊と同じ気持ちなんだって」

「……わかってるよ」

「…そ?ならいーけどっ」

啓は私の考えてることなんてお見通し。
まるでメグだ。
私自身より、私のことわかってるんだ。

でも…

「私は今の環境が、辛いとか苦しいとか、苦労してるとか思ったことはないんだよ?」

「だーかーらっ俺もそんなの思ってないし、わかってるよ。薊のことは」

「…そーだよ。あざみお姉ちゃん。たみも、そんなの思ってない」

「すみもだよ」

「もちろん〜ふ・み・もぉ!!」

四人の心からの笑顔に、また励まされる私。

「…有難う…」

これが、私の当たり前ではない日々。
一日いちにちが大切な、かけがえのない毎日。