「ほらほら四人とも、シチューついだから食べるよ!!」

狭いテーブルに、五人分のシチューが並べられる。

「「「「「頂きまーす!!」」」」」

「おいしぃっ」

「啓、お嫁さんになれるよぉ〜」

「…うまし…」

ほんと…!!美味しい!!

「普通にルウ入れるだけじゃん」

ニカッと笑う啓は、そう言いながらも嬉しそうに笑っている。

「あっ、薊!!俺も、土日だけバイト入れたから」

「はぁっ?!」

和やかに食事していると、啓が突然そんなことを言ってきた。

「ちょっ…アンタ部活あるでしょ?!」

「まーまー落ち着いて。大丈夫、部活が終わってからだから」

「そんなの……」

啓にこれ以上の苦労はかけられない。
啓は部活だけに集中して欲しいのに…