「翔君」

「ん?」

「ありがとう!引っ張ってくれて」

「あぁ。嫌じゃなかった?」

「うん!でも最後に男の子と手繋いだのなんて小学生くらいだったから少し恥ずかしかったかな」

「そっか。じゃあこれかはちょくちょく手握ろう」

「えぇ!?」

「冗談だよ」

「びっくりしたぁ…!」

それから俺たちは実験をしながら、色んな話をしていた。

それを裕樹が見てたなんて知らずに……。