「……お前ら、朝から元気だな」
不意に後ろから声がして振り返れば、来てすぐに机に伏して寝てしまった裕樹君が眠そうにあくびをしながら言ってきた
「テンション低いぞ裕樹!」
「バイトで疲れてんだよ…。ふぁ…」
「バイトお疲れ様」
「ん、ありがと」
「そだ。榊原もカラオケ来なよ。それなら男女二人で丁度いいし」
「それもそうだな」
「……いつ?」
「今週の日曜日」
「んー……シフト入ってねぇし、いいぜ」
「よし、決まり!タブルデートだ!」
「デートって、付き合ってないでしょうが!」
またまた真樹が翔君にツッコミを入れて軽い言い合いが始まってしまった。
ふと、裕樹君の方を見ればまた机に伏して寝てしまっていた。
腕の隙間から微かに見える寝顔を言い合いが終わるまで眺めていることにした。