どうやら今日は転校生が来るみたいでクラスのみんなのテンションはいつもより高い。

だけど、俺はどうでもよかった。

誰が転校して来ようが、転校しようが

俺には関係ないんだから。

「裕樹!お前、転校生来るの嬉しくないのかよ?」

いつも通りのテンションだった俺に話しかけてきたのは早坂翔。

俺の幼なじみだ。

「翔は嬉しそうだな」

「当たり前だろ!噂じゃ来るのは女子らしーぜ?可愛い子だったら、チェックリストにいれねぇとな!」

茶髪にピアス、外見だけを見たらかなりチャラく見える翔だけどこいつがこんな風になったのには理由がある。

それは俺だけが知ってることで、他には誰にも言ってない。

だから、俺の口からはどうしてこんな風になったのかは言えない。