それから1年程経った春、
ばぁちゃんは大好きなじぃちゃんに看取られ、亡くなった。
小さな公民館での葬式。
遺影の前でガックリと方を落とすじぃちゃんの小さな背中が忘れられない。
田舎の一人暮らしは心配だ。
東京の伯父がしばらくじぃちゃんと一緒に住んだが、じぃちゃんは帰ると言った。
私の家に来た時も、やっぱり久美浜がいいと帰ってしまった。
しっかり歩き、沢山食べていた…
それはきっと帰る事を心配させないように無理してたんかな?
ばぁちゃんが入院していた病院のすぐ隣の老人ホームで、じぃちゃんは亡くなった。