結局、私たちは8時までずっと話してた


勉強してる時間のほうが短かったような…


ま、いっか


8時になると、みんなが帰る準備を始めた


「夏樹」


後ろから名前を呼ばれ、振り向くと誉くんが小さく手招きをしていた


「なに?」


「明日、冠司と俺で勉強すんだけど、夏樹も来る?」


「まぁいいけど、スパルタはやだな」


「お前には特別にムチを入れてやる」


「うわ!ごめんなさい!ウソです!」


「ははっ 冗談だよ」

あ、また笑った


誉くんって笑うとかわいいな


「で、どこでやるの?」


「あぁ、俺んち」


あ、真顔に戻っちゃった


「うん 分かった…って、えぇ!!」


私が大声を出すと、誉くんが私の唇に人差し指を当てて、


「しっー」


と、言った


「うるせぇよ」


「ごめん、ってか誉くんの家入っていいの?」


「ダメなら言わない ま、お前だけ玄関でやってもいいけど」


「えぇー!やだよー」


「ま、明日の放課後、図書室で待ってて」


「分かった」


私がそう言うと、誉くんはフワリと笑って、帰る準備をし出した


私は、みんなが別れるところまで一緒に行った


別れ際、誉くんと目が合った


なんか、今日の1日で誉くんと仲良くなれたかも!