「そんな…」


こはるちゃんの話を聞いた後、私たちは何も言えずに、ずっと黙っていた。


そのまま、いつの間にか蒔絵の家につき、蒔絵は帰った。


こはるちゃんの家は、要の家の近くらしく、最後まで一緒だった


別れるとき、こはるちゃんは私たちに


「なんか、ごめんなさい…」


そう言った。


私は要の家でさっきこはるちゃんが言っていたことを思い返していた


こはるちゃんが、人殺し?


そんなわけない。


こはるちゃんは人殺しなんかじゃない。


そんな状況に置かれたら誰でも何もできない。


きっと、蒔絵もそうだったんだ…


こはるちゃんは悪くない。


こはるちゃんのことを人殺しなんて言うあいつらが悪いんだ。


人を死に追い込んどいてこはるちゃんを人殺しって言うなんて…


どんだけ最低なの!?


あんなやつら、クズだ…


「考え込むなよ」


私が深刻そうな顔をしていたのを要は心配してくれた。


私は最近、家に帰るのが嫌で、毎日要の家に泊まってる。


と、いうか、住んでる。


要は、いつも私を心配してくれる


要も辛いはずなのに…