私は何だかたまらなくなってきて


これでもかというくらいの大声で


「まきえーーー!!!」


そう叫んだ


《ガタ》


教室の方から音がした。


教室に入ると


目を真っ赤にした蒔絵がいた。


「蒔絵…」


蒔絵はいきなり私に抱きついた


「…ごめん…ごめんね……なつ……ごめ……ぐすっ」


「まき…え……?」


蒔絵はすがりつくように私に抱きついていた。


隣では要が微笑みながら私と蒔絵の頭を撫でてた


蒔絵は辛かったのかもしれない…


友達が目の前でいじめられて平気な人なんていないもんね…


蒔絵も私のこと、友達だと思ってくれていたのかもしれないね


他の人たちと一緒なんて思っててごめんね…


「ありが…とう…」


私は泣きながら蒔絵にそう告げた。


蒔絵はずっとごめんと言っていた