教室の前に立った私は一つ息を吐いた


入りたくない…帰りたい…帰りたい…


何だろう急にクラクラしてきた


視界がグルグル回ってる






ん?


ここどこだろう?


あ、保健室か…


私あの後倒れちゃったんだ…


《ガララ》


保健室のドアが開いた


「先生夏樹は?」


要の声?


「まだ寝てるわよ。最近疲れてたのかもね。3時間も寝てるんだもの」


3時間も?!


そういえば最近考えことばっかしてたからな…


「俺も寝ていいですか?」


「どうぞ」


あ、どうしよう…寝たふりしようかな…


「じゃぁ先生出張だから。鍵置いとくわよ」


あ、要来た


「ん?何だ起きてんじゃん」


「あ…」


寝たふりするの忘れてた…


「サボリか?」


意地悪らしく笑う要。この笑顔にすごく救われる


私も要にとってそうゆう存在になりたい…


要にもっと近づきたい…