それからお風呂に入り、二人でご飯を食べ、リビングでテレビを見て話していた


そういえば…


「要、お母さん達は?」


そう私が聞くと要は寂しそうに笑った


「いないよ。もう1ヶ月は帰ってない」


「え?」


どういう意味か分からず首を傾げていると要は寂しそうにつぶやいた


「俺が嫌いなんだよ」


さっきの明るい笑顔とは裏腹にまるで捨て犬のような寂しさを身にまとっていた


「私にできることがあったら言ってね、私たち友達でしょ?」


「だよな」


要はまたもとの笑顔に戻ってテレビを見つめていた


要も私と同じように辛いことがあるんだな


私ばっかり力になってもらっちゃだめだよね


私も要の力になりたい


要が私にそうであるように