30分ほど外で酔いを冷ましたら車に乗り込んだ。


そして神山組まで車を走らせた。



「今帰った。」


そう言って玄関に入った。


入った瞬間甘い匂いがした。



それは香水でもなくケーキの匂いだった。


「ご苦労様です!」


鉄が出てきた。


「ケーキ食ったのか?今日っつーか昨日だな。誰かの誕生日か何かか?」


鉄は戸惑った顔をして


「まぁ…はい。」

と曖昧な返事をした。


「誰の誕生日だ?俺も一言くらい声掛けてやんねーとな。」


俺はタバコに火をつけた。