「はぁ…何思い出してんだよ俺…」


俺はバーに来ていた。


「なーにため息ついてんだぁ?ヤクザの若頭がよぉ!」


ケラケラと笑いながら
俺に声を掛けたのは凛斗(リント)と呼ばれる男だった。


「恋でもしたんじゃない?若頭さん!」


次に声を掛けてきたのは凛花(リンカ)と呼ばれる女だった。



俺、琉依、凛斗、凛花は幼なじみだ。


凛斗と凛花は双子で一緒にバーを経営している。



「凛斗酒くれ…」


「まだ飲むのかよ!ほらよ!今日は七夕だからオリジナルのカクテルだ。」


そのカクテルは黄色くグラスにオレンジが刺してあった。