俺は携帯を開いた。


その瞬間ピーッと音を立てて電源が切れた。


昨日充電すんの忘れてたな。

まぁ用事があったら仕事用の携帯に掛けて来るだろ。



俺は仕事用とプライベート用で携帯を使い分けている。


俺は麗歌の仕事が終わるまで裏口でタバコを吹かしていたりして時間を潰した。



うちは11時まで営業をしている。

麗歌は遅番だったらしく11時半に出てきた。


「オーナーすみません。遅れて…」


「大丈夫だ。乗れ。」


そう言うと麗歌は助手席に乗ろうとした。