「オーナーご苦労様です。」


「麗歌(レイカ)もな。」


遥華の本名は麗歌と言う。

俺たちの店はNo.1だけがオーナーに本名を呼ばれている。


「麗歌、今日同伴か?」


「いえ。今日は何も。」


「そうか…じゃあ送って行くから裏で待ってるな。」


「はい。ありがとうございます。」


そう言うと麗歌は持ち場へ戻って行った。


うちはNo.1だけ家まで送るという決まりがある。

安全面などからそんな決まりが出来た。



俺に送ってもらおうと頑張ってNo.1になろうとする奴も中にはいる。