すごい嬉しいすごい嬉しいけど17回の誕生日を迎えて今一番会いたい人がいない。


「あ、えと…龍司さんは…」


「え…っと…その…」


鉄さんが口ごもった。


「若は仕事だ。今日は帰らねぇって連絡が来た。」

雷右が言った。

そんな…

仕事なら仕方ないよ…ね…



「夏愛…」


「仕方ないよ。お仕事だもん…こっちはこっちで楽しも!」


私は無理矢理笑顔を作った。


「そ、そだな!若の分まで楽しもうぜ!さ、飯食お!」


雷右に促され席をついた。



龍司さんに祝ってもらいたかったな…

そんな事を思いながら
ご飯を食べた。