車は来た道と違う道へと進んで行った。


車が行った後登校中の生徒たちがザワザワと騒ぎ始めた。


「え…今の車ってあの神山組じゃなかった？」


「絶対神山組だったよ！あぁー龍司さん見たかったなぁ！」


「あたし少し見えたよ！めっちゃカッコ良かったぁ！」


「何であの女龍司さんの車から降りて来たの？」


龍司さんには尊敬・好意など良い面で見られることが多かった。


それに対し私には非難の声ばっかりだった。

「何なのあの女？」や「すぐに捨てられるんだから。」などの言葉はほとんどが女たちからだった。