「じゃあそろそろ…」


そう言いながら鞄を肩に掛けると腕をグイッと引っ張られた。

「!?」


ビックリしていると龍司さんの唇がチュッと私の唇に軽く当たった。


「頑張ってこい。」

ニッと笑って声を掛けてくれた。


私は照れていたが

「はい!頑張ってきます!」


キキーッと車が校門前に止まった。


「じゃあ行ってきますね!」


そう言って車を降りると登校中のたくさんの生徒たちに見られていた。