10分程で学校が見えてきた。


「夏愛携帯出せ。」


「え…?」


「連絡取るとき番号が必要だろ。」


「あ、そうですね!」


私は鞄から携帯を取り出した。

龍司さんは私の手から携帯を取るとカチカチと操作し始めた。

「ん。」と言われ渡された携帯を見ると『龍司』と登録されていた。

龍司さんの携帯番号とアドレス…


私は一時登録された番号を見ていた。


「一応、牧鎖、鉄、雷右、雷左、春十の番号も入れといた。学校終わったら連絡しろ。」


「はい!ありがとうございます!」


そんなやり取りをしていると牧鎖さんに

「そろそろ着きますよ。」


と言われた。