玄関で靴を履き外に出るとそこには


「「行ってなさいまし!!!」」


たくさんの組員さんが並んでいた。

「あぁ。」


龍司さんは一言だけ返した。


「行ってきます!」


と私は言った。


門の外に出ると牧鎖さんが立っていた。

高級車のドアを開けながら。


「おはようございます。龍司さん。夏愛さん。」


「いつも悪いな。」


「いえ。これが私の仕事ですから。」


ニコッと笑いながら言った。


「牧鎖さんすみません。よろしくお願いします。」


「いえさぁお乗り下さい。」


龍司さんが先に乗り
後から私が乗った。