「先輩 どこ行ってたんですか?
練習開始しましたよ。」

後輩に注意される

人の気も知らずに偉そうに言いやがって

「分かってる」
少し後輩を睨んで小さく言う

あたしは小さな八つ当たりをした

「ありがとーございましたー」
部活が終わり挨拶をすませ

学校を出る
優斗が後ろから着いて来て隣に並んだ
「おい。美咲かなり不機嫌そうだな」

「まあね。あたし 友達に悪口言われちゃった」

「はッッッどいつだよ」

「優奈と梨香だよ。教室にタオル取りに行ったら教室で愚痴ってたんだ」

「仲良かったんじゃねーのかよ。やっぱ女はコエーよ」

「何よ ちょっとくらい慰めなさいよ。これでもショックだったんだから」

「本気でショック受けた奴は自分からショック受けたとか言わねーと思うぜWW まあ、俺はお前の味方だから」
優斗の顔が少し赤い

「恥ずかしがるなら言わないでよね。あたしまでハズイ」
あたしもつられて赤くなる


優斗は優しい
あたしの事を大切に思ってくれてると思う


「なら、俺こっちだから また、明日ぁ」

「知ってるよWWそっち行くのくらい」

「うるせーよWW 元気だせよ」

「うん。ばいばい」

優斗と別れ家に着いた。
「ただいまー」

誰もいない
しょうがないのは分かってる
だけど、少し寂しい

あたしは自分の部屋に入ってベッドに転がって明日の事を考えた


どんな顔して二人に会おう

無視されたらどうしよう

考えてるうちに眠くなりあたしの目の前は暗くなった