任意同行で連れて行かれた警察署で、刑事の口からその時の情景を思い出さされる

少し違う情景を…

簡単なやりとりの後、すぐに帰宅出来るという予想は外れ、逮捕状が手配された

傷害容疑

酔っ払い青年の被害届けを受け、48時間の拘留が決定した

本物の刑事に付けられる、本物の手錠は思っていたより重く、冷たい…

たかが喧嘩と甘く見ていたのが刑事事件になるとは思わなかったのが五つ目の『罪』だ

この五つの『罪』は48時間の拘留期限を越え、裁判所に10日間の延長拘留の手続きに及んだ

理由は二つ

酔っ払い青年の供述が事実と根本的に違った事
その違いを立証出来る証拠を俺は持たず、相手は『怪我』という動かぬ証拠を体に持ち合わせていた事

車のナンバーを見る余裕があったのは予想外だったが、怪我以外の事実が跡形もなく消去されていた