小さな空と6つの罪【短篇】
その他
完
0
- 作品番号
- 53458
- 最終更新
- 2008/07/28
- 総文字数
- 4,585
- ページ数
- 15ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 3,504
- いいね数
- 0
見上げた空は
小さかった
いくつの罪を重ねて
何の罰を受けているのか
答えは大きく広がる空に
消えて見えなくなった
2008.01.11
目次
この作品のレビュー
いつも 空は其処にあって、人を、その罪を見ている。 人は罪を犯す生き物だ。 その大小にかかわらず、 ある日突然に揺るぎない罪を目の前に突き出され、苦虫を噛み砕きながら何かを引き替えに迫られる選択。 罪を認めるか、否か。 気付けば、それは罪と云う名の連鎖で構成される日常的な繋がり。 人と人が関わる中で無意識に繋がる鎖。 人と人が出会う。 ただ、それだけで人間は知らぬ間に『罪』を背負う生き物なのかも知れない。 そんな世界でもまだ、高く青く仰ぐ『空』は何もかもを吸い込むような懐の深さを見せ付ける余裕があるのだろう。 そう、思わされる切り取られた数ページ。 本当に罪を許すのは、自分自身と……そして空だけかもしれないと。 許されたい何かがあるのなら、読んでみるといい。
主人公の辿る道は、あまりに暗い闇です。 全てを受け入れた彼の、最後の想いに世の中を感じました。 ただ辛いだけの話。 でも読んで頂きたいのです。 そして必ず、サイドストーリーである<桃色の蜘蛛…>も合わせて読んでみて下さい。 人の交わりが伝わるはずですので。
この作品の感想ノート
レンズラさん
全く、内容より濃いレビューを残してくれたりして、俺泣かせな人だ。
しかもツボを抑えながらも“今”投下してくれる辺り、揺さぶりをかけられた心境ですよ。
この話、主人公になりきって沈みながら描いたのを思い出しました。
今ならまた違う角度で見れるかなあと……どっかでリメイクしてみようかと思ったり。
思わなかったり。
最近ご無沙汰なので踏まえて大変嬉しく思いました。ありがとう。
流木さん
はじめまして。
こんなマニアックな所を読んで貰えて……、しかも「桃色の~」も押さえて頂いて嬉しいです。
この二作はかなり描いた時期が離れています。
言う通り、かけ違えたボタンが深みに嵌る様と、それでも知らずに誰かに与える影響と、ドラマの様には上手く噛み合わない現実とが伝わったなら幸いです。
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