もう少しで生まれかわれる。

高校はこの中学の人が誰もいないところへ行く。

きっと素敵な私になる。

髪も染めて、スカートも短くする。

生まれかわる。

「げっ!山田が来た。どうりで臭いと思った。」

いつも言われる一言、

私にだって心はある。

涙が出そうなのを必死でこらえながら

保健室へ逃げ込んだ。

「お腹が痛いので休ませて下さい。」

そう言うとベットへすべりこんだ。


以前、事情を話した保健室の結城先生は快く休ませてくれた。


担任とは大違いだ。



担任の先生は田口先生

40代の女性教師だ。

以前クラスメイトから受けているイジメについて話すと


「あなたにも問題があるんじゃない?ちゃんとしていればあなたに何も言わないはずよ。」


と言われた。


味方がいないことに気が付いた。

本当に一人なんだと分かってしまった。