私は家に電話した。

「もしもし、ヒカリだけど…」

『もしもし、お母さんよ。今日は随分遅いのね。』

「うん、友達と話が止まらなくて。」

『あら、だったら家に来てもらえばいいじゃない?』

以外な方向に話が向いた。

「えっ?家?」

『そうよ。今どこにいるの?』

「ファミレスだけど…」

『あら、ファミレスだってお金かかるじゃない?家ならお茶くらいタダだから来なさい。ね?』

なんだか母に押され、

「わかった。じゃあ友達に話してみる。」

私はさっそく高岡さんに話してみた。すると

「山田さんちかぁ、おもしろそう。行きたい!」

またまた以外な返答。

「別に無理しなくていいんだよ。ココでもいいんだし…」

「いいじゃん行こうよ。」

結局、私の自宅へ行くことが決定した。

「そういえば高岡さんは家に連絡しなくていいの?」

「うん、親が仕事でいつも遅いから大丈夫!」

そう言った彼女の横顔は少し淋しそうだった。

彼女はきっと私に似てるんだと思う。