もう慶一が見えない…。 「けぃ…慶一…!」 名前を呼んでももう戻ってきてくれない。 あたしはその場に泣き崩れた。 流れてくる涙の一粒一粒に慶一との大切な思い出がつまっているようで…涙さえもぬぐえない。 冷たいコンクリートはまるであたしを映しているような気がする。