「恋…どういうこと?」



力のない声で私は問いかけた。



「俺、隣の県に引っ越すよ。俺のやりたいことをやる」



そう言った、恋の声は今までに聞いたことがないくらい輝いていた。



まるで、少年のようだった。



「恋…もう、私達終わりなの?」



そう思った途端、目から熱い涙が流れる。



「小春、絶対泣くな。俺はずっと見ているからな、俺達の確率は100%だろ?----じゃぁ、俺行くよ、じゃぁな」



恋は最後に私に抱きつき、私のおでこにそっとキスをおとした。