一瞬、時が止まった気がした。



恋が、私に何を言いたいのか分からない。



「『ここには居られない?』 何を言ってるの?」



私は、腹の底から精一杯、声を出した。



「小春にはこれからも笑って欲しい。もっと別の恋愛をして欲しい。俺は小春を愛せない」



俺は小春を愛せない…?



私の頭の中で何回もリピートされる。



ぐるぐる回る。



なにを…。



言っているの…?