「ハルですか...?」


5年前と同じ、
スーツを着ている永原さんがいる


「な、、なにしてるんですか、、、?」

「あ、、つい最近からxx会社に入社したんだ」

「そうなんですか、、、」

「それで、タナカっていう俺の先輩になる人を早く連れて来いって言われて、、」

「それ、、、あたし」

「え、、そうなの、、」

「あたしが世話する人が永原さん、、、」


あたしはまだ、信じられなくて呆然としている


「ハル、、久しぶり」

永原さんが笑った

あたしが大好きだったあの笑顔で

急に恋しさが心を満たしていき

あたしは自然と足が動いた
ピンヒールをコツコツ鳴らしながら抱きついた

永原さんも駆け寄ってきて抱きついてきた

「あいたかった、ハル」

「あたしも、会いたかった」

周りに人が見てくる

でも、気にしない