(そりゃあ、顔はモデルみたいに整ってるし、完璧だけど…)


やっぱり私には関係ない事だ。

まぁ決めつけるのは紗月の言う通りダメだと思う。


(でも…私には無理。きっと“あの日”の事が忘れられない私には…)


『美妃!帰ろ♪』

「うん♪」


『美妃ー。帰ろうぜ。』

「颯!帰ろう♪」

颯とは家が隣だから必然的に一緒に帰ることになる。

まぁ、これは小学校の時から変わってない事だから日課の様になってしまった。

『今日ちょっとカフェに寄ってかない?』

「いいね♪行こ!」


…そして、この時の私は明日起こる事なんて予想できるはずがなかった――――