「美希子ちゃん、私はね、よっちゃんの分も幸せな人生を送ってきたつもりじゃ。

だけん、美希子ちゃんも北山さんの分も 幸せにならんといけんのよ」





「春子ちゃん…うん!」




気がつくと


周囲の音が戻っていた。




「お母さん
お茶買うて来たよ」



おばちゃんと朔太郎が
戻って来た。