「それにしても
あれから60年以上過ぎているというのに、どうして君はあの頃のままなんだ?


まさか君も

亡くなっているのか!?」



北山さんが

真面目な顔して聞いてきた。




「いいえ!
しっかりと生きています。私は元々、未来に生きる高校生でした。


2011年4月2日
高校3年 18歳の時、タイムスリップしました。


信じられないかも
しれませんが、本当です。

現にこうして
戻って来ることができて、生きています。」






「…」


北山さんは黙っていた。