あれ?









ズキンッ







「そうよ。
うちの常連さんよ」



「おばあちゃん、
こんにちは!ぼく、みねした さくたろう です」



お婆ちゃんの笑顔が



懐かしい―。




初めて会うのに。




「あっ、えと…初めまして河合美希子です」






私が名前を言うと



お婆ちゃんが目を見開いた。






「本当かい?」



おばちゃんは
朔太郎と売店に行っていた。



「ええ」




「こっちへ来とくれ」



お婆ちゃんは私を手招きして側に呼んだ。



眼鏡を外して


まじまじと私を見つめた。




そうして

泣き出してしまった。