タクミの膝の上は、



いつの間にか私の指定席になっていた。



タクミがダイガクから帰ってきて、



疲れたと言いながらどっかりソファーに座る。



そうすると、



私はすかさずタクミの膝に移動する。



だって、



どんなにふかふかなベッドの上よりも居心地がいいんだもの。



甘えるように擦り寄ると、



拾われた日から変わらない優しい手が頭を撫でてくれる。



そんな毎日。