ここに来てから、



早いもので半月が過ぎた。



これまでに分かったことは、



私のご主人様の名前は“タクミ”で、



タクミは“ダイガクセイ”で、



“ヒトリグラシ”をしているということ。



そして、タクミは毎日“ダイガク”に行くこと。



それと、



私がいつも路地裏で寝ているのを見て、



それがとっても寒い日だったから



死にそうなのだと勘違いされここに連れて来られたのだということ。