「好きだったんだね、甘いもの」 「あぁ…嫌いじゃ、ない。」 「そっか。」 会話が弾まないのはいつものこと、 だけど今日はなんだかぎこちない。 彼は気まずそうにスプーンを右手に持ったまま下を向いてしまった。 そうよね。 こんなに驚くことなかったよね。 自分の素直過ぎるリアクションに、少しだけ反省した。