昔々、アドニスという少年がいました。



アドニスは、日に日に美しく育っていき、



その美しさは、アフロディテとペルセポネという



二人の女神さまに取り合いをされるほどでした。



しかし、アフロディテがあまりにアドニスを愛するので



彼女の恋人である神アレスは、



アドニスに嫉妬し彼を殺してしまいました。



アドニスの血がしたった土からは、



彼の血のように美しく真っ赤な花が咲きました。



その花を、私たちは“アネモネ”と呼んでいるのです。