「それでは00年度入学式を…」


私たち新入生入場の拍手…

当に終わってしまった。



「ひゅ~」

「校長ぉ」


何かと雑音がする。

先輩たちは言いたい放題。


「…」


先輩という響きにひたって…

先輩っていいなと思っていた。


「ハゲ校長ー!」


朝見た先輩の挨拶と笑顔。

天使のような声と不思議な感覚。

全てを疑う。