「……なんで高梨がいるのよ?」


アタシの口元が高梨から解放
されて開口一番がこれだ。


「テスト勉強。…ったく琢磨のやつ」

「誰それ、オドモダチ?」

「…そんなもんだ」


高梨の話曰く、お友達と一緒に
図書室に来る予定だったらしい。


「…なのに琢磨、彼女と帰るから
今日パスとかふざけやがって」

「で、一人で来たのかー」

「そしたらどっかの誰かさんは
気持ち良さそうに寝てやがるし」

「え!?寝顔見られた?!」