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「テストまであと3週間だねぇ」

そうヘラリと言って俺の紙パック
ジュースを横取りしたのは
矢野 琢磨(ヤノ タクマ)だ。


「頭が良い高梨君はさぞかし
勉強しているのかと」

「…ヤメロ気持ち悪い」

「でさー実際真哉(マサヤ)は
勉強してるの?してないの?」

「やってねぇよ」


毎日同じバスケ部で部活やって
るんだから分かるはず。


「…確かに部活終った後から
勉強なんてする気起きないね」

「分かってるなら聞くなよ!」


そう言い返してとられた
紙パックジュースを琢磨から
奪い取る。


「第一俺等に頭の良さを
求める事自体無いだろ」

「だって真哉はそう言いつつも
毎回テストの成績良いじゃん」