「もう帰ろ!花乃が待ってる!」

「そうだな」


そう言いながら歩き出し―
―――あ やばい。


「…ひぁ」


転ぶ!と思ったら何か暖かい
ものに包まれた。


「野崎!おま、危ないだろ」

「い、今何起きた?」

「つまづいて転びそうになった」


足元を見たらビニールの紐が
足に絡まっていた。


「危なかったー!」

「気をつけろよ」

「うぃー」


…ん?何故高梨の顔が近い?

あ、あれ…?って……


「ぇえええええぇええ!!」

「――痛ェエェェー!!」