「ははぁ~ん。さてわ俺の事怖いと思ってるな?!」

悪戯っぽく笑った顔は怒ってる様子もなかったし、素直に言った―

「怖いです」


「ははっ―よう言われるわ。けどちびには手出さんから安心しぃ」

「ちびじゃないし」

「そうそう~それでええねんっ」


ちょっと気が抜けて2人で笑い合った―


これが秋山 愁との出会い―


――しゅう君

――“ちび”って言って笑うしゅう君が大好きです

――同じ目線であたしの世界を見てくれるしゅう君が好き。

けどそれは、違う意味の“好き”だから


――あたしはしゅう君の世界を同じ目線で見る事はできません。


お兄ちゃんもしゅう君の友達も家族さえも―

あたしでさえも―


誰もしゅう君の世界を見る事はできません―