「・・・」

加奈と木崎くんはめっちゃ盛り上がって歌ってる。

デュエットとか歌ってるし・・

もうカップルじゃんかよっ!!

はぁっ・・・

肩身が狭いなぁ。

居心地最悪ッ!!!!!!!!!!!

――――コト。

ん?

「ハイ。飲み物。・・・オレンジジュースでよかった?」

「あっ・・ハイ。あり・・がと。」

案外優しい・・・

この人ナンパなんか絶対しなさそうなのに・・

こういう一面を見るとさ、イケメンだから

かっこよく見えちゃうよね・・

って!違う違う!どっちにしろナンパするような最低男よ!

ともかくっ!

ウチは一日で恋に落ちるような軽い女じゃないからっ

――――ゴクン。

なにこのオレンジジュース!

超オイシイ!!!!!!!

ゴクゴクゴクゴクゴクッ・・・・

「ぷはーーーー☆」

やっぱオイシイッ!

「・・・ぷ・・ははっ」

・・・え?

胡桃澤くん、めっちゃ爆笑してる!?

加奈と木崎くんは熱唱中だから気づいてない――――

へんなことした!?

「・・・あのさ、凄い飲みっぷりだね」

ビクッ!!!!!!!!!

急に話かけられたから本当びっくりしたぁ!!

「・・そんなびっくりすること、ないのに・・・」

しゅん・・

と元気がなくなった。

―――――――――可愛いッ!!!!!!!!!!

やばい!

子犬みたぁい!

この人なら、大丈夫かもぉ!

「胡桃澤くんって・・かわ・・い・・」

あ・・れ・・?

頭がぐらぐら・・す・・る

バタン!!!

あとから聞いたらウチは急に倒れたらしい。

あのオレンジジュース・・飲まなきゃよかった・・

この倒れた出来事から

あの最低男の本性がわかったんだ――――――――――