陸は自分の部屋にあがり、
家の中をぐるぐるとまわった。
「…今日は居ないみたい」
「そう」
「テキトーに座って」
とりあえずソファーに座った。
陸は持ってきたジュースをテーブルに置いて、
私の向かい側に座った。
「ありがと」
「それでさ、
これから一緒に帰ってほしいわけよ」
暇なときだけでいいから、
と付け足した。
「別にいいけど…」
「よかった!!!ホントありがとな」
「そんなにしつこい人なんだ?」
「ってゆーか怖いんだもん」
陸のキャラはいまいちよくわからない。
従兄弟だがわからない、掴めない。
そう思った。
陸みたいに顔が整ってると
いきなりストーカーされることもあるんだぁ。