「あ…え……え?
 千亜樹でーす…光也さん?あの…?」

「あぁ!千亜樹ね!忘れてたよ」

忘れてた!?何故!?Why!?
逆にあの短時間で
どうして忘れられるのよ!?



「…あ、あの今平気ですか?」

「んー…うん、いいけど。
 りっくん怒らないの?」

「まあ大丈夫です」


そのまま光也さんと私は
ブランコに乗りながら話し始めた。

私も光也さんも
何故自分が今日会ったばかりの人と
2人で話しているのか疑問な筈だ。
だが、お互いそれを口にすることはなかった。

「…光也さんって何歳ですか?」

「18」

「高3?」

「…んー……うん」

「陸と光也さんってなんの関係ですか?」

「ヒミツ」

「………」


少しの間沈黙が流れる。