アマミヤビビに誰もが釘付けだった。
挨拶を促された彼女が口を開く。

「はじめまして。天宮美々と申します。日本語は話せますが日本に来たのはまだ3回目です。色々とご迷惑おかけするかもしれませんが、よろしくお願いします」

澄んだ声だった。
ハーフといえど、今までフランスで生活してきた彼女の日本語は何処か拙く、それが可愛らしくセクシャルな印象を与えた。

クラス中が一気に騒がしくなり、しばらく収まらなかった。
いつもは大人しい右隣りの玲奈さんまではしゃいでいるのには驚いた。


そんな、きゃぁきゃぁ言う?普通……と切り捨てたい所だったんだけど、今回はあたしもつい口に出していた。

「かわいい!」