「きゃぁ」と黄色い歓声。

筋肉質の担任に連れられて一緒に教室に入ってきた少女は、とても華奢な美人さんだった。担任の隣にいると、細いのがよく分かる。
ふわふわの薄い色のブロンドは母親譲りらしい。

「昨日話した転校生です。」
黒板に 天宮 美々 と書いて、担任は話を続ける。

「アマミヤ ビビさん。フランスからの帰国子女だそうだ。慣れない事もたくさんあるだろうから、みんな、よろしくな」