迷って迷って、あたしは美々の誕生日プレゼントに、白いクマのぬいぐるみを選んだ。
子供っぽいと思ったけど、
美々に似合う気がしたから。

週明け、クラスメイト達に聞くと、彼女達はマフラーとミトン、帽子のセットにした、とのことだった。
あたしのクマ同様、白くてもこもこらしい。
やっぱり、美々ってそんな印象。



あの日以来、美々のよそよそしさは和らいでいた。
出会って2週間近く。ようやく本当に打ち解けはじめていた。

一方あたしはというと、日に日に募る複雑な感情の名前の分からないまま、悶々と過ごしていた。
美々にそのことを悟られないよう、必死だった。


そしてそのまま13日の朝を迎えてしまった。